
小学校のころから英語が好きで、アメリカにあこがれていました。成長してもその思いは変わらず、大学進学のときに念願かなってメリーランド州の大学に留学しました。4年制の大学でしたが、さらに交換留学生として、香港でも1年間過ごしました。交換留学先の大学の近くにはイオンがあり、地域の人々から愛されるお店でした。たとえばトヨタやソニーのような日本の大企業の製品が海外で認められているということは感覚としてわかっていましたが、イオンの様な地域の生活に密着した小売業という存在が海外でも支持されているということがとても新鮮で、興味を持ちました。そして就職活動を迎え、ボストンで日本人留学生向けのキャリアフォーラムでイオンと出会い、アジア事業を拡大していくというビジョンに惹かれ、ぜひイオンの一員になりたいと思ったのです。
入社1年目はジャスコマリンピア店の服飾担当でした。振り返ると、とにかく毎日の業務をこなすのに必死で、考える余裕もなかったという感じでしたね。現場の仕事は、肉体労働という一面もあって、率直に言えばギャップもありました。大きな夢を持って入社したわけですが、実際に働く中で、陳列什器を動かす売場作りや、商品の品出しなど、小売業の現場の仕事を肌で感じました。2年目にはジャスコ昭島店の靴鞄服飾売場の売場長になり、コミュニティ(パート)社員の方のスケジュール設定や、効率を考えた仕事の割り振りなど、新しい仕事に取り組んでいました。


今、思うと、店舗での2年間は、とても貴重で、そして必要な経験だったと思います。
たとえばランドセルの場合、お客さまは1回のご来店ですぐに購入されるのではなく、何度も店舗に足をお運びいただき、従業員の商品に関する説明を通じて、ご購入を決断されるケースがとても多いです。販売する商品を通して、お客さまの小学校入学という人生の1ページに関わることができる。それは大きな喜びとなりました。キャリーケースも同じように、お客さまの楽しいご旅行の計画をサポートできる。お客さまが自店の商品をご購入されることによって、幸せを感じ、笑顔で帰っていく様子を直接見ることが出来るのは、小売業の仕事の最大の喜びです。その基本が店舗という現場にあることを体感できたことが、何よりも素晴らしい経験でした。
3年目に、関東カンパニー衣料商品部へ異動になりました。関東エリア約70店舗の服飾売場の数値管理や、売場での商品展開状況のチェックなどが私の役割でした(スーパーバイザーのようなものですね)。
店舗にいるとき、本部に対して、たとえば"本部の販売計画をもっと早く知ることができたら現場は対応しやすいのに"といった思いを持っていました。店舗では、本部のスタッフと話す機会がほとんどありません。だから、私は店舗に巡回するときは指導だけでなく、現場の話を聞く姿勢を持ち、本部と店舗の橋渡し役として仕事をすることが自らの大切な役割だと考えました。
昨年、本社 衣料商品本部 鞄服飾グループのレディスバッグと財布のマーチャンダイザーに任命されました。全国のイオンの品揃えを考え、提案するという役割です。品揃えされる商品は、国内のベンダーからの仕入れとトップバリュという2つの柱があります。店舗で商品を販売するまでには、デザインの検討や、コストの交渉など、長い工程があります。店頭に並ぶまでには、まるで自分の子どものよう存在に感じられる程です。
店舗に並んでいるだけでもうれしいのに、お客さまが手に取り、自分のこだわりが詰まった商品をご購入いただくシーンを目にしたときは、言葉では表現できないほどの感動がありました。
入社からの7年間、私のキャリアは非常に恵まれていました。全ての異動が新たなチャレンジであり、ステップアップにつながりました。入社したときから、海外で活躍することを夢見てきた私は、今年イオンビジネススクールの「グローバル社員コース」を受講しました。中国でバイヤーとして仕事したときのことを想定したロールプレイングなど、視野を広める良い機会となり、本当に有意義な時間でした。
クアラルンプールでアセアン本部がスタートします。次の目標は、そこでマーチャンダイザーとして活躍することです。日本だけではなく、アジアをターゲットにした商品開発に携わりたいと考えています。
安心してお買い物ができるということは、人々の本質的な幸せだと思っています。そんな幸せを、世界中の人々へ提供できるイオンピープルになりたいと考えます。






