お話を聞いたのは
この人

イオンリテール(株)インナー商品部
メンズインナーグループMD
福田 信宣

Product 01
イオンのプライベートブランド「トップバリュ」では、長年にわたってメンズ・レディス・キッズのインナーを製造・販売しています。繊維の進化によって多機能化しているインナーの中で、最近拡充しているのがオーガニックコットン素材。ベーシックなコットン素材の中で特にオーガニックを強化している理由を、インナー商品部メンズインナーグループMDの福田信宣さんに聞きました。
お話を聞いたのは
この人
イオンリテール(株)インナー商品部
メンズインナーグループMD
福田 信宣
「オーガニックコットンは環境にやさしい素材」というイメージを持っている人は多いのではないでしょうか。しかしあらためて考えてみると、通常のコットンと何が違うのか、さらにはなぜ今オーガニックコットンなのか?というさまざまな疑問が…。そこで福田さんに聞くと、「そもそも衣料品は環境汚染との関連が深い商品群です。私たちは衣料品からできることを推進するために、これまでタグなどに使用しているプラスチック削減や、紙パッケージへの変更などに取り組んできましたが、商品そのものから環境配慮に貢献しようと方針を定めました」。
オーガニックコットンは一般的なコットンの栽培とは異なり、化学肥料や農薬を使わずに有機肥料を使用し栽培しています。つまりそれだけ土壌や水質の汚染を軽減でき、環境に与える影響に大きな違いがあります。「もちろん栽培時だけでなく、製品ができるまでのすべての工程において製品の混合や汚染がないようしっかりと管理されたものがオーガニックと認証されます。確かな商品をお届けできるよう努めています」と福田さんは続けます。
さらにオーガニック認証の範囲は労働者の安全や健康、児童労働に関する制約も含まれるため、人権保護にもつながるのだと福田さん。「現在、世界的にオーガニック商品の需要が高まっていることから、 “選ぶなら環境にも社会にも良いもの”という意識が広がっていると考えられます。イオンリテールとしてもこの思いに応えつつ、商品を通じた環境や社会への貢献をより積極的にしていきたい」と意欲を見せます。
トップバリュのオーガニックインナーのパッケージには、独自に設定したオーガニックマークが。よく見ると100/95〜100/10~95と数字が記載されていますがこの違いは何なのでしょう?「これは商品ごとのオーガニックコットン含有の割合です。たとえば袖口がリブのものはポリウレタンを使用しているので99%に。この数字を目安にご希望の商品を選んでいただきたいですね」。秋冬シーズンには、空気を含んで保温効果をつくる“あったかインナー”も登場するなど、多様な商品にオーガニックマークが設定されるそうです。
通常のコットンよりも価格が高いイメージのあるオーガニックコットンですが、メンズの半袖インナーで780円と価格を抑えたラインナップにもこだわったと語る福田さん。オーガニック製に加えて着心地にもやさしさを考えた縫製を取り入れ、より多くの方の肌に寄り添うインナーとして広がっていく未来をめざしています。
オーガニックコットンインナー
(2024.10.17現在)