お話を聞いたのは
この方々

イオンリテール(株)衣料本部 インナー商品部
メンズソックスMD
秦野 敏一
衣料本部 素材開発・生産部
レッグ&ルームユニット
レッグリーダー
西野 通



Product 04
イオンでは10月を「3R(リデュース・リユース・リサイクル)推進月間」や「食品ロス削減月間」として、環境に関する取り組みを強化しています。そのひとつが「ゴミにせず資源に変える」回収活動で、集まった衣料品を素材にコットン糸を作り、その糸をソックスにするというイオンリテール初の商品を開発・販売しました。この商品開発を担当した、メンズソックスMDの秦野さんと素材開発・生産部の西野さんに、開発の背景を聞きました。






お話を聞いたのは
この方々

イオンリテール(株)衣料本部 インナー商品部
メンズソックスMD
秦野 敏一
衣料本部 素材開発・生産部
レッグ&ルームユニット
レッグリーダー
西野 通


シャツやニット、肌着などの回収した衣料品からソックスを作るという初めての試み。それは衣料品から循環型社会に貢献するという、強いミッションからのスタートだったと西野さんは振り返ります。「イオンリテールの全店で6月と10月の環境月間期間中に集まった衣料品はおよそ14トン。お客さまにご協力いただき、綿100%、ポリエステル100%、その他に分けた回収ボックスを設置し、それぞれの素材の分別ができるようにしました」。

ソックスに使う糸はさまざまですが、本商品の表糸は綿100%にしているため、綿100%の回収ボックスから使用に適した衣類を選別。次にボタンやファスナーなどの副資材を除去し、生地を裁断して綿の状態に。ここに新しい綿を追加して糸にしていきます。「このプロセスは従来のソックス作りにはないものなので、メーカーさんと密にやり取りをしながら進めていきました」。一般的なソックス開発・製造のおよそ倍の時間をかけたらしく、生地から糸を作るだけでも相当な手間がかかることがわかります。

糸をつむぐ紡績の過程を経て、次は染色に。「この糸をよく見てもらうとわかるのですが、まばらに色が付いているでしょう。皆さんからいただいた衣料品の色がこうして混ざっているためどうしても白色にならず、まだらな色目になるため、淡い色には染まりにくいのです」と秦野さん。

そのため染色に適し、デイリーに使いやすいベーシックなカラー展開を決定し、次の工程、編立へ。「糸を通した機械で編み上げていくのですが、糸が途中で切れるということが度々起こりました。これは一般のソックス製造にはあまりないことです」。一度糸が切れたものは商品として出せず、また新たに作る。これを繰り返し、人の目で一つひとつ検品してようやく完成。2025年9月25日、店舗で回収した衣料品がソックスに姿を変えて店頭に並びました。

リサイクルの糸であっても風合いを損なわず、ソックスとして不可欠な消臭機能も付加。さらに商品全体に対してリサイクルコットンを14%含むという、廃棄物の抑制を実現しました。「多くのお客さまが回収に協力してくださったおかげでできた商品です。今後もご参加いただきながら、環境にやさしい商品開発に取り組んでいきたい」と秦野さん。西野さんは「店頭で見かけたら、一度このソックスに触れてみてください。再生コットンだからといって妥協することなく、丁寧に仕上げています」と胸を張ります。

不要になった服をそのまま廃棄すると、何にも使用されることなくただのゴミに。しかし回収されることで「糸」としてまた何かに生まれ変わることが可能になります。リサイクルした素材を商品化するには、通常の商品よりも手間と時間がかかりますが、秦野さんと西野さんはこの手間を惜しまず、リサイクルの商品開発を継続したいと意欲を見せていました。
トップバリュ
リサイクルコットン入り
ソックス
(2026.01.28現在)