
Store 01
環境配慮と地域との
つながりを一番に
考えた最新店舗。


イオンリテールでは消費電力やCO2の削減など、環境にやさしい設備を備えた店舗を展開しています。2023年10月に静岡県にオープンしたイオンスタイル浜松西伊場は、環境配慮型店舗の代表格。環境に負荷を与えない最新設備を備えたお店として、どのような取り組みを行っているのかを佐藤大芽店長に聞きました。

イオンスタイル浜松西伊場
佐藤店長に案内して
もらいました。
使用済みペットボトルの回収数、
なんと1ヵ月で8万本!
- イオンリテール
- まずはどのような環境配慮型の設備を備えているのかを教えていただけますか?
- 佐藤店長
- 太陽光発電システムによるクリーンエネルギーの活用や、無人のときは自動的に消灯する人感センサー、時間帯によって店内の照明をコントロールする調光システムなど、消費電力を削減する設備のほか、トイレも節水型で水の使用を抑えています。さらに電力は再生可能エネルギー100%でCO2排出量ゼロを達成。こうした設備はお客さまにはわかりにくいですが、電気や水の使用を減らす店舗運営が基盤となっています。
- イオンリテール
- 屋外にはEV自動車専用の充電ステーションや大型のリサイクルボックスもありますね。


- 佐藤店長
- はい、特に大型リサイクルボックスは長蛇の列ができることがあるほどご利用いただいていて、もう1箇所増やす予定です。WAONポイントが貯まることもあり、ペットボトルは8万本を回収した月もありました。この回収数はイオンリテールの大型店と同等なんですよ。
- イオンリテール
- それはすごい。地域のお客さまに「ペットボトルはここに持っていこう」と認知されている表れですね。
- 佐藤店長
- この地域は環境に対して意識が高い方が多いと感じますし、当店の従業員が積極的にご利用をお声がけしていることもこの数につながっているのだと思います。
- イオンリテール
- 従業員の皆さんのお声がけはとても大切ですね。
- 佐藤店長
- 日々の業務に取り組んでいると、どうしてもここが環境配慮型の店舗であることを忘れてしまいがちです。そのため毎月の合同朝礼では「地域の皆さまとサステナブルな活動を続けていくことが大事な目標である」とみんなに話して気持ちが途切れないように働きかけています。
環境配慮の認知が広がり、
店長が小学校の環境学習の講師に。
- イオンリテール
- 「地域の皆さまと一緒に」という思いは、地域住民の皆さんと行ったビーチクリーン活動で集まったプラスチックごみを、買物カゴにアップサイクルした活動からはじまっているんですよね。

- 佐藤店長
- はい、そうです。当店はペットボトルキャップを再利用して作ったマイバスケットのお買い上げも多く、iAEONアプリで使える電子レシートのご利用者数は全国1位(※2024年8月段階)。こうした実績から環境にやさしい取り組みをしている店舗であることがお客さまに伝わっているのだとわかり、とてもうれしく感じています。それに先日、地元の小学校からSDGsをテーマに授業をしてほしいと依頼があって、講師をさせてもらったんですよ。
- イオンリテール
- え?佐藤店長が小学校の授業の講師に?
- 佐藤店長
- ええ。環境配慮型の店として取り組んでいることを子どもたちに話してほしいと。授業ではクイズ形式にしてわかりやすく私たちの活動を伝えたほか、なぜ環境を守ることが大切なのかも話しました。子どもたちから「ペットボトルをお店に持っていっている」、「給食を残さず食べるようにしている」という声や、フードロスについての質問もありました。

- イオンリテール
- 子どもたちは環境保護にとても関心があるようですね。
- 佐藤店長
- そうですね。おそらく普段の授業で環境について学んでいることが大きいのだと思います。環境を知ることは「未来のための勉強」ですよね。これから自分たちが生きる世界を守っていこうという気持ちが強いように感じます。
従業員みんなで、
環境に関する体験機会を提供していく。
- イオンリテール
- ほかにも地域の方と直接関わる機会はありましたか?
- 佐藤店長
- はい、当店は地元の子ども園や団地管理組合などが参加しているまちづくり協議会に参画しています。その一環で行ったのが店舗エリアで行った育樹祭。プランターをずらりと並べて、ご家族連れなどの地域の方に花を植えてもらいました。参加者は120名ほどだったかな。花を植えることで自然を増やし、自分たちが住むまちにより愛着をもってもらう機会になればと私たちから提案しました。ほかにもゴミの収集車に来てもらって、子どもたちにゴミ収集の仕組みを説明してもらうイベントも好評でした。

- イオンリテール
- それはとても素晴らしいですね。しかし、お店の運営に加えて、環境活動にも注力するのはなかなか難しいことだと思いますが。
- 佐藤店長
- 環境に関する知識を日々アップデートしながら全員で取り組めていることが大きな推進力になっていると感じます。おかげさまで自治体をはじめいろいろなところからお声がけをいただいて関わりが広がっていますし、私たちが環境イベントなどを自ら企画・実践していくことが、お客さまの喜びや期待を高め、さらにはこのまちの健やかな未来につながっていくと信じています。年間を通じて環境に関するいろいろな体験を提供していこうと、日頃から従業員みんなで話しています。
- イオンリテール
- 「環境に良い取り組み」としての体験機会を目に見えるカタチで継続的に提供していくことが、本来的な「環境配慮型店舗」なのだとあらためて感じました。
- 佐藤店長
- CO2や電力の削減は、設備面を通じて実現できますが、気づきや学びにつながる「体験」は私たちにしかできないことです。ゴミを資源にする大切さや、土や花にふれたときの気持ちよさなど、楽しく体験してもらえる機会をこれからもどんどん作っていくつもりです。こういう活動をずっと継続できる店舗となるよう、まだまだ頑張っていきます。
こんなところにも
環境配慮の工夫