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薬剤師インタビュー02

自動車で在宅訪問中の安部自動車で在宅訪問中の安部

地域の医療ニーズに真っすぐに向き合い
チャレンジできる風土で新たな挑戦を続ける

管理薬剤師

安部 勇耶

イオン薬局大網白里店 2014年新卒入社

Q1 在宅訪問の取り組みについて教えて下さい。

高齢化が進んでいる千葉県大網白里市では介護施設が増え、服薬に関する患者さまのお悩みも増えてきています。管理薬剤師としてイオン薬局大網白里店に着任後、これらの悩みを何とか解決したいと考えました。
まず、お困りの患者さまやそのご家族から睡眠・食事・排便・認知症の進み具合などの現状把握から始め、その上で減らせる薬はないかを検証して医師や看護師、介護福祉士などとの連携を進めました。また薬の管理においても、服薬期限の未把握や、過剰摂取などの課題があります。例えば、薬の袋に書かれた時間をマーカーで色分けして飲み間違いを無くすなど、機転を利かせて対応しています。こうした地道な取り組みの積み重ねもあり、着実に在宅訪問の件数が増えていきました。

薬局内の安部

Q2 現在の仕事のやりがいは?

地域のチーム医療の中で重要な役割を担えることが、大きなやりがいです。薬の取捨選択をはじめ、薬剤師の立場から医師に提供した情報が受け入れられ、「では投与を止めましょう」「他に変えましょう」となった時には、専門性を発揮できたという実感がわきます。
さらにイオンは治療や介護だけでなく、健康増進や予防、未病改善など健康に関するすべてのプロセスで安全・安心な商品・サービスを提供することが可能です。要介護状態の患者さまやそのご家族は、ほとんどの方が生活面で不安や不満をお持ちなので、そうした方に薬だけでなく生活面をトータルにサポートができた時はうれしいです。また目標をチームで設定し、薬局の従業員全員で一体となって地域のかかりつけ薬局を目指すプロセスも、管理薬剤師としての手ごたえを感じます。

自動分包機を操作する安部

Q3 新人時代から成長できたと思える点は?

目標意識を持って行動できるようになったことです。入社した頃は「調剤室で処方箋を処理する」という意識が強く、目の前の仕事に精一杯でした。しかし上司や調剤トレーナーからのアドバイスを通じて、薬剤師の仕事は「患者さまやお客さまの健康に関する課題を解決すること」へと意識が変化しました。
また「新型コロナウィルス拡大の影響で、在宅訪問を必要としている患者さまの幅が広がってきている」という話を調剤トレーナーから聞き、自分自身も、そうした患者さまへの在宅対応の必要性を感じました。来店できない患者さまの健康を支えられるよう投薬後のフォローをはじめ、コミュニケ―ションを取りながらそれぞれの患者さまに一番あったサポートをできるように努めています。

在宅訪問中に電話する安部

Q4 イオンリテールの好きなところは?

私は可能な限り、キャリアは自分で切り拓きたいと考えています。そのため日々の業務の中で次に取り組むべき課題・テーマを自ら見つけ、それに適した「公募制度」や「研修制度」などを活用し、キャリアプランを実現できるところが気に入っています。
私はこれまでブロック内での転居転勤を伴う勤務エリア区分を選択していましたが、仕事の幅を広げ、自分が成長するためには全国規模で問題をとらえる視点も必要だと考え、今年から勤務地の制限のない働き方に変更しました。現在力を入れている在宅訪問に関しても会社からの指示ではなく、自ら考え取り組んでいます。何かをやろうと思った時に、すぐにアクションを起こせる環境があり、チャレンジできる風土が本当に良いですね。

安部人物写真

今後挑戦したいこと

これまで多くの在宅訪問に携わり、臨床における薬剤師の重要性を改めて感じました。今後も地域医療の担い手として、健康福祉に関するさまざまな課題の解決に取り組み、医療・介護のシームレスな連携のあり方を築くのが当面のテーマです。 将来的には実践の中で得た経験を基に、地域に密着したヘルスケアサービスの実現を考え、全国的に普及させるサービスの仕組みをつくっていきたいと考えています。

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